【読書感想】『シェエラザード』浅田次郎著

読んだ本の感想をありのまま記載する備忘録兼ねた記事となりますが、、

お読みくださいありがとうございます。

さて、今回はこちら!

『シェエラザード』浅田次郎著



相変わらず、あらすじは割愛で感想のみを書きます笑

が、ネタバレも含みます。ので読み終わってからこのブログを読んだほうがいいかもしれません。

この本は母から借りた(母は友人から借りた笑)のですが、最初上下巻あって、ともに400ページ弱の大作だったため、うわー出産までに読み切れるかしら?と思って全く

あらすじも知らずに読み進めました。

結果5日ほどで読了笑。

もう読んだら中々止まらない!この話は、戦時中の過去と現在が交錯して様々な人物が描かれるのですが、テンポが良く、スラスラ読み進めることができました。

おそらく、こちらの本を読む前にカミュのペストを読んでいるから一層そう感じるのかも笑

レビューはこちらをご参照ください。

どうしてこの本を選んだかといえば、大きく3つの理由があります。・コロナ禍でどこの書店でも、目立つところに置いてある・コロナ禍で何か学べることがあるのでは?と感じたから・母が買っていたので、借りた(笑) 一週間ほどで読了しましたが、正直めちゃくちゃ難しかったです。普段あまり本を読みなれていなくて、気軽な気持ちで読むと途中で辞めたくなります。

私はヴァイオリン弾きですので、シェエラザードといえば

リムスキー・コルサコフの代表的な交響組曲が頭に流れてくるのです。

表紙絵は船だし、豪華客船の殺人事件系?と思っていたのですが全然違いました。

一言で表せば、(ネタバレ注意)

戦時中に沈没した豪華客船のサルベージをする。

→船は各国の捕虜に食料を届けるため、攻撃してはいけないという国際協定を結んでいるがこれは名目で、本当はある極秘任務を託された戦略的に運行される船だったんです。

それを乗務員は殆ど知らず、結果その作戦も外部に漏れ船ごと撃墜されてしまいます。乗務しており奇跡的に生き残った人々による、当時の隠れた任務の裏側の物語、あとは現代社会でそれを解明しようとする登場人物たちの話が上手く交錯しています。



シェエラザードの交響組曲と言えば、ヴァイオリンソロの物悲しい音色が特徴的ですが

この物語の下巻、最終章を読むときに是非是非流しながら読んで頂きたい!

交響組曲は約40分程度ですので、最終章+後書きを読めば調度位です。

確実に泣きます。

個人的な感想として

*正木中尉は中島吾市に会って欲しかったと思う。

*正木中尉(宗英明)は現代で2人殺害していますが、いくら弥勒丸を引き上げる為とはいえ、過去の正木さんの言動や性格からすると人を殺めることはちょっとやりすぎでは、、?ターニャを懇願して助けたのも正木中尉だし、沈没した船に乗船していた数少ない生き残りだし、人の命の大切さをある意味で一番わかっているのは彼なはず。

*ターニャのその後がとても気になる。

*軽部と律子は別れますが、自分が律子だったら、別れられないなーっと思います。ここまでの任務を一緒に遂行してきて、ある意味通じ合った部分があるのに、、仮に今後律子が他の人とと結婚することになったとしても、軽部のことをちょいちょい思い出しそう。というか、私なら確実に思い出してしまいそう。

全体的にテンポよく、ただ最後は結構物悲しいというか心が痛くなるお話でした。

シェエラザード是非聴いてみて頂きたいです!すごくこの物語とマッチした曲ですよ♪

★★★

先日暇つぶしにLINE STAMPを作ったので、

バイオリン好きの方、カワウソ好きの方、是非CHECKしてみて下さい♪

他にもいろいろと種類があります^^

*バイオリンスタンプ

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